どうも。
業務の都合で、完全に世間と逆行した就業形態の今日この頃です。
何かと言うと、
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2020年10月(コロナ真っ盛り)~2023年3月まで
ほぼ全日出社(出向)
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コロナがまぁ収まったとされている現在
全日テレワーク(本社に戻った)
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というね。
そいで2年半振りに本社に戻り思ったのは、
もう以前の自分では居られないんだよな~、という事。
以前と同じ仕事をしても、感じる事がまるで違う。
恐らくの理由として、
- 出向先の自社の上司がとても優秀だった(のでムチャクチャ影響を受けたし学ぶ所があった)。
- 出向先の社風がいかにも日本企業で、良くも悪くも見聞が広まった。
- 出向すると「わわわ、あれもこれもできるようにならなきゃ!」と自分へのプレッシャーが半端なく、結構勉強をした。
- 他社社員とのリアルコミュニケーションが一定以上あるので、人脈が広がった。
といった所かと。
この、‘以前の自分にはもう戻れない’って
児童文学の「海辺の王国」や、ナチス関連映画の「さよなら、アドルフ」の主人公たちが感じた感覚と同じなのではと思っています。
子供が過酷な環境へ放り出される(頼る大人が居ない状況に陥る)。
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時には他人の手を借りて、どうにか事態をやり過ごして行く。
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最終的には、保護をしてくれる身内と再会を果たす。
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身内たちは以前と同じように自分に接してくれるのだが、
あまりにたくさんの経験をした主人公は、
現在の自分と周囲との感覚のズレが埋められず息苦しさを感じる(そしてそこからも人生は続いて行く)、というものですね。
今回の出向は正にそれだったのだよな、と思う。
もちろん2つのストーリーは戦時下が絡んでいるので、自分の出向とは比較にならないと思うのですが。
それでも外(社外)に出て‘未体験ゾーン’を経験すると(それが良きにつけ悪しきにつけ)、同じ場所に戻った時に、そのズレは強烈に発生するのですよね~。
強烈なズレを感じる=新しい何かを得た、という事なので、全然良い事なのだとは思っているのですけれど。
そいで、じっさい‘大変な状況’の方が得る事は大きいのだと思う。
とは言え、大変すぎて自分が潰れてしまったらどうしようもないので(一度潰れた事がある)、そのバランスが難しいのだろうな。
それでも長く生きていると、
- 他の選択肢や解決策がある事を知っている。
- 頼れる人間がどんどん増えて行く。
となるので、生きて行くのがちょっとずつ楽になるのだと思っています。
なので、日本でよく言われる、
「大学生生活が人生で一番楽しい」なんて事はないよ。
その後も楽しいし、学べる事はあるし、生きるのが楽になって行く部分もたくさんあるよ、と声を大にして言いたい出向帰りのわたしなのでした。