例えば映画を観た時、そこから発生するある種の「鬱陶しいような感覚」は、手放さずにいた方が良い。
「鬱陶しいような感覚」=何か思う所がある、の意味ですね。
その映画がものすごく気に入ってしまうと、
出演者の細かなプロフィールや、
識者の考察や、
何度でも観たいという衝動のまま、
オンラインの情報の海に埋没しがちなのですけれど。
それをしてしまうと、世界が広がるより寧ろどんどん閉じて行くような感じがする。
オフラインにして、その映画をじっくり思い出してみる、
なぜそう感じたのかを自身で考えてみる、
何か分からないが持って行き所がない感情を抱え込む、
という行為はたぶん結構素敵なのだ。
でもどうしても気になる(もしくは画像をちょっとでも眺めたい)のなら、その映画のパンフや関連本を購入し、それを眺めながら映画を思い出すのも良い。
「鬱陶しいような感覚」を、ネットに預けすぎなのだと思った。
そうすると何か気が紛れるのだが、
紛らわさないで抱えて向き合っていた方が断然充実する、という事を忘れずにいたいと思った。