「確認」した?

人生で大切なことは、自身での「確認」である、という心情の元、気になったもの・ことへは、全力で駆け寄って行きます。

バラク・オバマ著「約束の地」の紹介を聴いて震える

f:id:orange_blog:20210317064831j:plain

バラク・オバマ著の「約束の地」を速攻で手に入れてしまいましたよ。

 

分厚く行間もびっしり埋まっており、フォントサイズもそんなに大きくない本なのに、しっかりと上下巻あります(これでもまだ完結まで至っていない)。

きっかけはTBSラジオ「Session」で本書の特集をしており、一部朗読パートが入ったのですが、

何だなんだ、この情緒が溢れ出る感じは…!
これは速攻で手に入れなければ!

と思い、品川駅の本屋さんに行きましたら、ひっそりと棚の下段に一応表紙見せで置いてあったのをゲットです(上段はお金関連本が占拠中。これが世間のニーズか …(´・ω・`))

まだ途中までしか読めていないのですが、最近「ヒルカラナンデス」で、散々現総理関連本(「政治家の覚悟」「人生相談おまとめムック本」)の紹介を聴いていたせいか、
何かね、それこそ自身の「やりたいこと(行いたい政策)」などについて、考え抜いたオバマの「覚悟」が、日本の現総理と全然、全く、1ミリもかぶらない(ように見える)のですよね~。
これ本当に国のトップという同じ立場の人?

オバマの政治家生命に関する考え方とか、家族との時間とか、大統領になる前のとても地道な活動の中から、現地の人の声を本当にたくさん聞き、それらを後の活動に結び付けて行く件が苦しくも眩しい。

ラジオでも言っていましたが、「大統領回顧録」というより、人並み以上の権力を持っている人間として、自身が下した決断が本当に正しかったのか、と常に葛藤をして、悩みながらも進んで行く姿が描かれているのですね。

日本の政治家でこんな本を描いた人がかつていたのかしら?
いやまだどんな本があるのかリサーチできていないのですが、取り急ぎ現政権を担っているかたたち、どうでしょう。

素晴らしい本を書いて欲しいというのではくて、各々で政治家としての理想があるなら、それをもっと全面に押し出したり、ハッキリ分かる形で示してほしい。

昨日今日の国会中継を聴いてると(一部しか聴けていないのですが)、
えぇえええええ、それ壊れたラジオかよ…!
と思う事然り。

自身が行ったことを認めたり、正直に答えたり、謝ることさえできないんだー…、というがっかり感とうんざり感がすごいぞ。

いや、もしかして、そうやって終始素知らぬ振りを永遠と続ける事で、もっと大きな野望や理想を叶えようとしているのかしら?(国や国民のためになるような?)とあらぬ深読みを逆にしてしまうほどなのですが皆さんどうでしょうか。

…などと散々書いてしまいましたが、「約束の地」は文芸書としても本当に秀逸なので、政治に興味関心がない方もぜひに~!

つまり、マルクスやマルクーゼを読んで、同じ寮に住む脚の長い社会主義者と話すきっかけを作ろうとした。ファノンやグウェンドリン・ブルックスを読んだのは、社会学専攻で私に目もくれないすべすべの肌の女の子に声をかけるため。フーコーやウルフは、たいてい黒い服を着ているエレガントなバイセクシャルの女の子に振り向いてもらうためだった。だが、女の子をナンパするための偽の知性をまとってはみたものの、戦略としてはほぼ失敗だった。結局はどの女性とも、愛情あふれる清らかな友情を育んだだけに終わった。

上記はラジオでも朗読がされていて、痺れた一節。
モテたかった、と書いているのは普通におもしろいが、それだけはない。
行間から文学的な何かが溢れている感じと、ものすごい多くの本を読んでいる事が伝わって来るのがすごい。