「確認」した?

人生で大切なことは、自身での「確認」である、という心情の元、気になったもの・ことへは、全力で駆け寄って行きます。

芸術と定義されていない、ファッションとはつまり何か?

どうも。
文化服装学院を何十年も前に卒業している者です。
最近イヴ・サンローラン本人と、そのデザインにムチャクチャ興味が湧き、追っかけをしております。

 


関連書籍が図書館やAmazonにほとんどないので、国会図書館へ行こうと利用者登録をしましたよ(こうゆう行動は本当に早い…)。

www.ndl.go.jp

 

ファッションとは何か?


たぶんこれはとても難しい問いで、
ファスト・ファッションとオートクチュールはたぶん全然違うし、
その時代によっても位置付けが全然変わってくるのだと思う。

そして戦前・戦後直後のファッションに於いて革新的だった事が今や当たり前となり(女性がパンツスーツを纏うなど)、
その「一番最初の発想や思想は実に素晴らしかったのだ」という事実が全然伝えられていない事にもやっとします。

文化服装学院なら、「ファッションの近代史」なるものをもっと教えでも良いのではないかと思った。
「西洋服装史」で服の造形(だけ)やっている場合ではない。

  • 男女の役割やそこにあった差別
  • 人々の思想、価値観や社会観念
  • 今やハイブランドとなっているデザイナーたちの哲学や生き方

これらをもっと鮮明に伝える役割を果たしてほしいなと。

とは言え、わたしが在籍していた時代はぎりぎり偉大なデザイナー達がまだ存命だったので、自分でもっと調べたり、もしかしたらパリコレとかで本物を見れたかもしれないのですけれど。
でもそんな時代だったからこそ、一度は本物を観に行きなさい、という強い勧めがあっても良かったよなと。

そして哲学や思想は学校で全然学ぶ機会がなかった気がしており、とても残念に思っています。
専門学校だから技術を学びに来たんでしょ?と言われればまぁそうなのかもしれないですが。

でも過去のファッションが果たして来た偉大な役割や思想などをもっと学ばないと、このネットやファストファッションの流れで、ファッションはどんどん淘汰されて行ってしまうのではないかと思うのですが。

美大は滅びないが、ファッションは一部滅びそうな気がするなぁ。

技術や商品性以外で何が必要なのか?となった時に、それはデザイナーたちの揺るがない哲学や思考なのではと思っているのですがどうでしょう。

(当時の自分が学んだ事の上に書いているので、現在の授業形態が変わっていたらすみません。)