とんねるずは歌が上手いと野猿以前より思っております。
そいで楽曲をプロデュースしていた秋元康さんは、色んな意味で天才的だと思っています。
そんな中でアルバム「がむしゃら」に収録されている
「セブンスコードを天国にくれ」のイメージが
「ルパン三世 ヘミングウェイペーパーの謎」だよなー、と常々思っております。
「ルパン三世 ヘミングウェイペーパーの謎」はルパン三世が金曜ロードショーでスペシャル版として放映され始めてから2つ目の作品です。
大昔に作られただけあって、
- ルパンがそこまではっきり善人ではない(「カリオストロの城」は別格ということでひとつ)
- 今はほとんどなくなってしまった(と個人的に思っている)ハードボイルド感が漂っている
- 最終的に行き着いたお宝が大量のウラン(社会問題の反映?)
という、最近のルパンとは全然別次元の世界観です。
あらすじは以下です(ウィキペディアからの参照です)。
地中海のコルカカ島には、パリの大文豪ヘミングウェイが発見しながら、そのまま残された莫大な財宝があるという。
彼が絶筆した原稿に、その場所が記されていた。
これに必要な黄金の鍵を追ってドイツへ向かうルパンだが、同じ目的で暗躍する武器商人のマルセスが放った傭兵たちに先を越されてしまう。
ひとまずコルカカ島へ赴くルパンが見たのは、現地の大統領カルロスをクーデターで倒そうとする男コンサノの軍勢にいる、次元の姿だった。
一方、五エ門もまたカルロス側に雇われていた。
コンサノとカルロス、それぞれの代理人として勝負を強いられる次元と五エ門だが、二人の対決は引き分けに終わる。
時を経てコルカカ島に到着したマルセスはコンサノと提携。
やがてルパンは島で酒場を開く女マリアから、コンサノとカルロスは10年前に財宝を狙って来訪した同胞だったと知る...。
次元と五右衛門の仲間同士対決とか、
ルパンファミリーが全員始終別行動をしている、とか、いつもと違う部分での見どころは色々あるのですが、
その辺りは割愛します。
どの辺りが「セブンスコードを天国にくれ」かと言いますと、
キーアイテムは、マリアが経営する酒場にあるジュークボックスです。
酒場は物語の最初から最後までルパンがふらりと立ち寄る場になるのですが、ルパンはそのジュークボックスでいつも同じ曲をリクエストするのですね。
最初マリアの態度は冷たいのですが、紆余曲折あって、だんだんルパンに惹かれて行きます。
そうして最後にルパンが島を発つ(これが最後の来訪)、という時にマリアが自らその曲をかけようとしてくれるのです。
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「かけるわ。聴いて行きなさいよ、」
「いや、いい。
…楽しみにしとくよ。今度、来たときの」
「…今度?」
「この島に向かって、もう一度風が吹いたら…、なぁんてな」
「待ってるかも、しれない、」
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(この後に、マリアからルパンに軽くキスをする)
行かないで、でも
また来るよ、とも直接的には言わない。
しかも山田康雄ルパンの言い方がそれはもう天才的で、
この辺りのイメージが
「セブンスコードを天国にくれ」だよなぁ、とか思っていたのでした。
馴れ合いや、ただの恋愛関係にはならない関係性が好きです。
昔のルパンは、「あぶない刑事」などの脚本を手掛けているかたが書いていたりして、
しっかりハードボイルド路線を目指してたような気がしています。
ご興味があるかたはぜひ~。
ルパンと言えば、楽曲まとめCDもおすすめですよー。
発売当初、アニメでこんなスタイリッシュなCDを出すなんて…と衝撃だった1枚。