コバルト文庫「丘の家のミッキー」(久美緒沙織・著)と言えば、海、ヨット、葉山、香道ですよ…!
「丘の家のミッキー」は、小学生時に、めるへんめーかーさんのイラストに惹かれて購入し、ずっと手放す事ができずにいる文庫本です。
めるさんの繊細なイラストもさることながら、未来やうららやツル先生などの登場人物は皆魅力的ですし、馴染み深い鎌倉や逗子や葉山が舞台で、何より久美沙織さんの文体や表現がとても小気味良い。
…とは言え、小学生当時は、書かれていることの意味の半分も分からず、イラスト鑑賞本としていたのですけれどね。
ちなにみあらすじはこんな感じ。
旧き佳き時代に取り残されたかのような天下の名門、華雅学園。
浅葉未来は中等部三年生、生粋の華雅エンヌにのみ許されるセレブな親睦団体ソロリティーに所属し、「三番町のミシェール」として、清く正しく誇り高きお嬢さまライフを満喫していた。
が、ある日突然、運命が変転する。
父の一存で、湘南に引っ越すことになってしまったのだ。
まさかの転校は、彼女のそれまでの常識をはげしくゆるがすものだった。
蛮族の巣窟「森戸南女学館」に、ともだちや居場所をみつけられるか? 海に近い丘の家には、どんな出会いが待っているか? (Amazonより引用)
わたしは未だに、鎌倉・逗子周辺に行くと、「おかみき(=丘の家のミッキー)」の事を思い出しているのですよね~。
「森戸」と聞けば、おぉ、未来が通った森戸南女学館…!と思い、
「北鎌倉(キタカマ)」と聞けば、未来たちがバートさんと最初に出会った駅よね、と思う(ちなにみ北鎌倉駅はこないだ初めて降りて、「小ぢんまりしたロータリー」を確認しました)。
そんな中、最近SUPに真面目に通っており(過去挫折しがちだったが、今回は珍しく続いているよ!)、そのスクールでヨットを持っているとのこと。
レッスン後、今皆でヨットのペンキを塗り直しているからちょっと見てみる?と言われ、
わわわ、これは紛れもない「おかみき」…!と思い連れて行ってもらいましたよ。
そこにはとーぜん、朱美さんもうららも未来もおらず、いたのは年嵩のオジサンズで、吉田栄作の音楽を流しつつ、ペンキ塗りが終わったヨット上で、酒盛りをしていたのですけれどね。
いやでも自分の人生で、停泊していると言え、まさかヨットに乗る日が来るとは…(しかもレトロですてきなヨットよ)。
しかもモロ「おかみき」の舞台の地で!と思い、感慨に耽ってしまいましたよ。
人生何が起きるか分からんですね。
マリンスポーツのスクールって、全部同じように見えるが、方向性によって全然雰囲気が違うのですよね。
今回のスクールは自分に合っているのかなと思っていますよ。
マリンスポーツスクールに多いのって、
- 溌溂とした海好きの日焼けした若者達(主に20代)が集っている
- ファミリー層向け(主にSUPの場合)
かと思っています。
①はどーにも馴染めないですのが、この手のスクールが一番多い気がします。
自分が10代なら良いのでしょうが、今の年齢で初心者として対等な立場として混ぜてーっていうのは難しいなと…(しかも海辺のイケメンが今まで周囲にいなかったのであまり得意でないという…)。
②は「教わる、上手くなる」というより「皆で楽しむ」というスタンスかなと。
せっかくやるなら、初心者以上にはなりたい、と思った時に、出て来たのが現スクールだったのですけれど。
でも①②以外=大人のみが集う、となると、やはりちょっとお金がかかるのですよね~。
昨日のオジサンの一人に、
「遊びには(多少)お金がかかるもんだよ、」と言われ、資本主義経済なんて!とか普段思っているのだが、確かにお金を出した方が、新しい経験や出会いに繋がる事はある…、と思ってしまった…。
そこのせめぎ合いって難しい。
休日に、定額料金のネトフリを自宅で観ていた方が、安上がりではあるし、じっさい自分はそこまで稼いではいないので、その方法が身の丈と言えばそうなのかもしれないが、でも自分はそれじゃヤなんだよなー。
てことはもう少しだけ頑張って稼いでも良いのかもとか思い、帰り道に転職活動を考えてしまった。
いやでもこれは別に資本主義に迎合する訳じゃないのよ!と主張をしたいがどうか。
でもね、まだ自分には余裕も体力もあるし、都内に一度戻って新しい職場で出社生活という環境に移るのもアリかも?と思っておりますよ~。
(テレワーク生活の限界を最近ひしひしと感じており…。)
ちなみに「丘の家のミッキー」はちゃんとめるさんのイラストで(過去新装版でイラスト変更で販売されてた)Kindle版が出ているようですので、ご興味があるかたはぜひに!
もし鎌倉・逗子・葉山方面に引っ越すかたには課題図書として勧めたいです!