「確認」した?

人生で大切なことは、自身での「確認」である、という心情の元、気になったもの・ことへは、全力で駆け寄って行きます。

着物は四角四面でなく、しなやかに着装したい

どうも。

クリスマス・イブは友人のお店のディナーに誘われましたよ。

せっかくだし着物でも着るかなー、と思ったものの、着付け行為を4年以上もしていなかったので完全に色々忘却しておりました。

天下のグーグルせんせえに、
「一重太鼓の結び方」
と聞いても、星の数ほど結び方が出て来るのですよね~。

完成形はどれも同じなのですが。

仮紐をどこで使うか、
結ぶのか、引っ掛けるのか。

同じような所作でも微妙に違うというまるで騙し絵の世界。

その中で、自分がベストの結び方はどれだったかしら、と必死で記憶を辿る始末ですよ。
あんなに練習と研究をしたのに…!

そいでもどうにかこうにか思い出して着付ける事はできたのですが、絶妙に似合っておらず、苦労のわりにはテンションだだ下がりでした…。

帯結びと同時に、忘れていた着物の着付けは、正規の手順(って何)に則って完成させたのですが、こんなに四角四面だったっけ…と。

何かこうガッチリしすぎてて(特に帯の前面)、これメカ?みたいに見えるのはなぜ。

当時の自分を思い出すと、

とにかく、ラクに。
でもしなやかに着装できるよう研究していた気がします。

なので帯板もヘチマ素材の柔らかい物にしようとか(そもそも「板」を入れるのが訳わからんって話でして)、

ゴム入りの腰紐は評判が悪いが、我らが装道の「美容腰ひも」だけはベストだったよな(これも結び方が独特だった)とか、

長襦袢でなくてうそつき襦袢(半襦袢)の方がずっと身軽だし、着物の裄丈を気にしなくて良いので汎用性が高いとか、

半襟はテープで留めて全然問題なし、とかですね。

上記のことを行っていても、着付けのバイト先の講師の先生がたからは、
あら、綺麗に着れているわね、と褒められていましたよ。

外面が整っていれば、中身はとにかくラクしても全然バレないです。

理想は、宇野千代さんだと思っており、
このくたっとした襟元とか、
上下でしまってある帯締めとかが堪らんですね。

メカメカしくなったのは、微妙に手元に残っていた「正規着付けグッズ」を使ったからと思われ…(硬い帯板はやはり苦しい)。

併せて某有名ブランドの帯(お高い)のデザインが今となってはファンシーすぎるのも、何か違うと思った原因かと。

着物グッズ一式の大荷物をしまって、ディナーにはワンピースで行こうと思ったものの、

まって。違う帯なら、今の一部金髪のヘアスタイルとも似合うし、クリスマスの華やかさも出せるのでは…?

とか思った自分しぶとい。

蛇足ですが、
着物の着付けって、「とにかく綺麗に着装しましょう、所作もうつくしくありましょう」、という概念がものすごいと思うのですが、綺麗さの方向性がどこかというのは結構大事だと思っています。

ちなみにわたしの着付けのテーマは

普段着と同じように着物を着る(江戸時代みたいに!)

でしたので、着物で飲み屋に入り椅子席で足を組んだりとか普通にしていました。

あくまで「普段着」なので、とりわけ所作をうつくしくする必要はないが、でも着崩れはしない(でも苦しくない余裕を作る)という事にムチャクチャ拘っていたのですよね(訪問着の時は所作も考慮します。TPO大事。ちなみに冒頭の画像は完全に普段着物です)。

ですので、着付け教室に居る間だけ綺麗に着物を着装しても意味がなくて、
着装して、通常の動作(歩く・階段を登るなど)をするために、週に1回・1日か半日でも着物を着て活動するとムチャクチャ上達と研究が捗ります。

じっさい通っていた着付け教室でも、後期は着物通学が推奨されており、そこから一気に「着物の普段着化」ができた気がします。

着装に慣れると、骨董市にメジャーを持って行かなくても、羽織っただけでサイズ的にあり・なしか分かるようになれて、着物ともっと仲良くなれます。

しかもコーディネイトのバリエーションもムチャクチャ増えます。

他気軽に楽しむおすすめの方法は以下です。

  • 普段着物&帯は骨董市でゲットする(1枚1,000円くらいから買えるし、見たことがないデザインがあったりする)。
  • それらを売っている人から聞く着物の話が面白い(昔呉服屋に勤めていた、という人は、本に載ってない事を知っている事が多い)。
  • カラバリがあると助かる帯締めは、セット品を古着屋かヤフオクでまとめ買いする(だが帯揚げセットはほとんど見かけないので別途購入が必要)。
  • 「着物専用」と謳っているアイテムは、無駄にお高い事が多いので回避(普通の物で代用可能)。
  • 夏着物は古着でほぼ見かけない。だが夏は無理して着物を着ないで浴衣でも良いかも。
  • 足袋はストレッチが断然おすすめ。疲れが全然違う。
  • 普段着物なら、半衿は布の切れ端で全然代用できる(冒頭の画像とかそれ)。
  • 黒系の下駄と白系の草履が1足ずつあれば、だいたいのコーデに対応できる。
  • うそつき衿(美容衿)は襟だけ独立しており便利なのだが、着物を脱ぐとちょっと間抜けに見えるので未使用(外面が良ければ問題なしと言いつつも、これはわたしの趣味ではなかった…)。

という着物へのノスタルジー&再チャレンジの話でした。

着物はラクして楽しみましょう~!

 

▼過去色々購入した便利だったり軽かったりした着付けアイテム。

www.calenblosso.com

www.kimonokoubou.co.jp

美容腰ひも|装いの道・シャーリング仕様 – あまのや呉服店Kimono-Online-Shop

nanaoh.jp

 

 
▼本もムチャクチャ読みました。基本もなんだかんだで大事だったり。