ファッション雑誌「CLUEL(クルーエル)」について、
海外モデルばかり起用している、着装しているアイテムが高価で全然参考にならない、という主旨のレビューを見た。
だが大昔の「CUTiE(キューティ)」も「装苑(そうえん)」も思えばそんな状態だった。
(※上記の写真は雑誌「CUTiE」1994年10月号)
更に今より洋服のサイズ展開はなく、お金もなかった2000年前後。
わたしは古着屋やスーパーの2階にある量販店で、1日かけて洋服を探していた。
そこで類似品を購入(もしくは手作り)し、雑誌に掲載されていたバランスやカラーリングを再構成するという作業を繰り返していたのだ。
自宅に居たままワンクリックで商品に辿り着くなんて、決してできない時代だった。
今見ればとても不便なのかもしれないが、ファッションを再構成する段階で、店員さんの助言や自身のインスピレーションから、新たな発見が常にあったように思う。
特にコーデイネートが頭の中でぶわーっと広がる瞬間の破壊力は、凄まじくも心地良い。
そんな時は、脳が超高速回転をしているのが分かる。
雑誌で紹介されていた商品を全く同じに着用するのではない。
知恵と創意工夫で自分なりにコーデイネートをそこから再構築するのだ。
そうすれば、ファッションにそこまでお金をかけることこなく、自分のセンスも磨ける。
これこそ一石二鳥だ。
素材感や丈(とても絶妙な)は実物を見、試着して初めて分かるものだ。
雑誌は方向性を確認するに止め、早々にショップに繰り出そう。
そこには予想もしていなかった、ファッションとの新しい出会いがあるのかもしれないのだから。
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そして最強のお買い物が正にこれ。
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販売員さんがクリエイティブなお店に行きたいなぁ。こっちが思いもよらない組み合わせやらシルエットやらを提案してくれる人。かつその洋服自体の背景や薀蓄も教えてくれて。できれば買った物のお手入れの仕方も。「好きだしみんなに言いたくて仕方がないの!」ってキャッキャ剥き出し放題で。最強!
— Rei Shito シトウレイ (@stylefromtokyo) 2013年2月10日