「確認」した?

人生で大切なことは、自身での「確認」である、という心情の元、気になったもの・ことへは、全力で駆け寄って行きます。

「絵を描くこと」に対するリアルな感情に死ぬほど共感したコミックス「かくかくしかじか」

f:id:orange_blog:20210530223504j:plain

東村アキコさんのコミック「かくかくしかじか」がムチャクチャ良かったー!
「かくかくしかじか」は美大や絵を描くことについて語っているドキュメンタリータッチのコミックです。


今、アートやデッサンに大変興味がありそれの関連で知ったのですが、

絵を描くことに対して一生懸命になれない辛さ(そうしてそれを恩師にどう伝えたら良いか分からない)

という事に対して、すごい身につまされて読みながらマン喫で泣いてた。

同じく美大ものの「ハチミツとクローバー」では、竹本くんがそういった弱さを抱えていたと思うのですが(はぐや森田さんら天才に囲まれて、自分の居場所に戸惑う)、それよりも全然リアル。
これはハチクロがダメだというのではなく、ただ単にテーマの違いかとも思うのですが。

 

 

特に高校卒業後の進路で大コケをした自分としては、「一生懸命になりきれない自分への劣等感や周囲からの疎外感」の居た堪れなさが「かくかくしかじか」の方がすごーくリアルに突き刺さって来たのですよね。

「この学校の連中はさ、みんなそれなりに夢やら目標やらがあってそれを当然のことみたいに思ってる。
おれらのトシでそんなの見つかってる方がめずらしーのによ。
そんなやつらの中で、自分見失って置いてかれるやつのきもちがお前わかる?
置いてかれないように、必死になってるやつの気持ちがわかる?」

とは「ご近所物語」の勇介の言なのですが、正にこれな…!!!
(学校を辞めてしまった茉莉子先輩(バディ子)について語ったシーン。)

 

今なら夢やら目標なんて死ぬほど!あるのですけれど(来世に期待!リストさえ作れる勢い)、高校卒業当時、学校と自宅という世界しか知らない18歳に、すぐに進路を決めなさい(しかもそれなりに学費がかかるよ)なんて選択は無理ー!と、当時言えなかったんだよなぁ。

結局色々ありフリーターを経、再び専門学校生になったのですが、その時の喜びと言ったら…!
え、働かなくて良いの?毎日勉強だけしてれば良いの?
何てパラダイスだ…!
と1人で感動したものです。

ですので、
高校卒業

いったん社会人になる

学びたいことが見つかったら退社して進学

という流れがベストなのではと思っています。
フリーター後の専門学校で、高校からそのまま入学した子たちがひたすら年間休日を数えていた意味が分からなかったもんな~。

そこまでその学科に興味がなかったけれど、とりあえず大学に行っておいた(奨学金で)、と言っていた同僚もいましたが、
「とりあえず」で、その後何年か奨学金に追われるのは割に合わないのでは…とか思ってしまうのですけどどうなのでしょう。


そうして「絵を描く」ということについて。
自分は美大を目指していた訳ではないので、そこまで一生懸命絵やデッサンに取り組んだことはないです。
しかも大コケした途中で、絵とデザインには二度と関わるまいと思っていたはずだったのですが。
気づいたらウェブデザイナー的な仕事をし、ご飯を食べる事ができているという人生の妙。

そいでも死ぬまでには、死ぬほど絵を描く状況に身を置いてみたいと思っているみたいですどうやら。
思えばダブルスクールをしようと思い立ち、今はなき「セツ・モードセミナー」へ願書を出したり、
渋谷のビルに看板を描ているというデザイン事務所に直接電話を掛けたりしておりました(タイミングが合わず、どちらも不発に終わった)。

自宅で粛々と出来ることではあるのかもしれないですが、一度ちゃんと学んで上達したいという願望が膨れ上がっています。
今まで絵を学んだ事がないので、何かが変わるかも、という期待も持っているのかなと。
そいでそれと同時に、自分が考えている事への表現手段(自分が納得できるような形として)を模索しているのだとも思っていたり。

ん~!ともあれ全然燃え尽きれていないので、とりあえずデッサンやアート教室調査から開始しますー。
人間一生物見遊山で生きたい。

(※ちなみにコミックスは、マン喫から帰宅後速攻で購入しました。)